組合概要

理事長挨拶

当組合は、経済産業省の新たな研究開発制度として平成24年度に創設された未来開拓研究の最初のプロジェクト「次世代自動車向け高効率モーター用磁性材料技術開発」の実施母体として、同年9月25日に設立されました。平成26年度からは委託元が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に移管され、平成28年度末に前半5年間の事業を終了し、平成29年度から5企業、2団体の合計7機関による第2期の事業を開始しました。

現在、電力の過半はモーターが消費しております。今後も自動車の電動化(HEV、PHV、EV、FCV)に伴いモーター需要の拡大が予想され、モーターの高効率化や小型化がますます重要となり、これには高性能な磁性材料の開発が鍵となります。

高効率モーターに専ら使われるネオジム磁石は日本で発明された最強の磁石で、我が国が磁石技術で世界をリードしてきました。しかし、1982年に発明されたネオジム磁石の基本特許は排他的独占権が切れつつあり、革新的な新規高性能磁石の開発が最重要課題となっております。また、高性能磁石の原材料には、特定国がほぼ供給を独占しているレアアース(ネオジム、ジスプロシウム等)が大量に必要とされ、特定国の原料の生産動向に影響される可能性があることから、レアアースの安定確保に取り組むとともに、レアアースに依存しない体制の構築が急務であります。

このような背景の中で、当組合はレアアースに依存しない革新的な高性能磁石の開発を行うことで、次世代自動車や家電、産業機械の心臓部であるモーターの省エネ化・競争力を確保し、我が国産業全体を活性化に寄与していきたいと存じます。当組合の活動成果が日本の、さらに世界の新たな磁性材料の開発と高効率モーターの実用化に貢献できるよう、関連官庁、関連団体をはじめ、皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

高効率モーター用磁性材料技術研究組合 理事長   大山 和伸


組合概要

名称高効率モーター用磁性材料技術研究組合 (略称:MagHEM)
Technology Research Association of Magnetic Materials for High-Efficiency Motors (MagHEM)
設立年月日平成24年9月25日
理事長大山 和伸(ダイキン工業株式会社 常務専任役員)
組合員ダイキン工業(株),(一財)金属系材料研究開発センター,
(国研)産業技術総合研究所,JFEスチール(株),
(株)デンソー,トヨタ自動車(株),三菱電機(株),(株)明電舎(5企業,1国研,1団体),
事業費平成29年度4億円
事業の概要高効率モーター用磁性材料及びこれを用いたモーター設計に関する研究開発

 

高効率モーター用磁性体技術研究組合 構造図

組合設立の目的

現在のレアアース添加型磁石を上回る性能を持ちながらレアアースを使用しない革新的な高性能磁石等の開発、及び内部エネルギー損失を低減するための高効率軟磁性材料(鉄心)の技術開発とモーター全体の設計見直しを通じて、モーターの小型高効率化を実現する。

実用化の方向性

①ジスプロシウムを使わないネオジム磁石の高性能化技術開発

目標:最大エネルギー積 1.5倍 (180℃)
②ネオジム磁石を超える新磁石開発目標:最大エネルギー積 2倍 (180℃)
③軟磁性材料開発目標:鉄心で失われるエネルギーを80%削減
④高効率モーターの実現目標:モーターのエネルギー損失を40%削減、
モーターのパワー密度を40%向上

 

事業化の目途の時期

①ネオジム磁石の高性能化

2017年めどに実用化へ
②新磁石開発2022年めどに実用化へ
③軟磁性材料2017年めどに実用化へ
④高効率モーター2022年めどに実用化へ

 

組合組織図

 

高効率モーター用磁性体技術研究組合 組織図

組合員リスト

  • 一般財団法人金属系材料研究開発センター
  • 国立研究開発法人産業技術総合研究所
  • ダイキン工業株式会社
  • 株式会社デンソー
  • トヨタ自動車株式会社
  • 三菱電機株式会社
  • 株式会社明電舎